1枚0.034ドルという数字は、見積もりの出発点にはなります。ただし、それだけで請求額が決まるわけではありません。GPT Image 1.5 APIの料金は出力サイズと品質で変わり、編集、参照画像、プロンプト、リトライにも別途コストが発生します。
0.034ドル×1,000で計算する前に知っておきたいこと
1,000回すべてが新規生成で、画像出力分だけを数えるなら、1024×1024・中品質の出力1,000枚で34ドルです。ただし、編集や参照画像の利用、サイズ変更、2回目の生成を含めると見積もりは変わります。
この記事では、OpenAIのGPT-Image-1.5モデルリファレンス、GPT Image 1.5のローンチ発表、そして2026年8月30日時点で確認した料金情報を参照しています。以下の画像1枚あたりの料金は、公式に示された画像出力の価格であり、すべてのAPIリクエストにそのまま適用できる総額ではありません。
GPT Image 1.5 APIの料金をサイズと品質別に比較
OpenAIが対応している画像サイズは、1024×1024、1024×1536、1536×1024の3種類です。それぞれ低・中・高の3段階から品質を選べます。
| 品質 | 1024×1024 | 1024×1536 | 1536×1024 |
|---|---|---|---|
| 低 | $0.009 | $0.013 | $0.013 |
| 中 | $0.034 | $0.050 | $0.050 |
| 高 | $0.133 | $0.200 | $0.200 |
料金は0.009ドルから0.20ドルまでです。正方形・中品質なら0.034ドル、非正方形・高品質なら0.20ドルかかります。
OpenAIは、100万トークンあたりの料金も掲載しています。
| 課金項目 | 100万トークンあたりの料金 |
|---|---|
| テキスト入力 | $5.00 |
| キャッシュ済みテキスト入力 | $1.25 |
| テキスト出力 | $10.00 |
| 画像入力 | $8.00 |
| キャッシュ済み画像入力 | $2.00 |
| 画像出力 | $32.00 |
画像1枚あたりの料金だけでは分からないコスト
表に示した金額は、生成画像そのものにかかる料金です。GPT Image 1.5はテキストと画像の両方を入力できるため、実際のリクエストではテキスト入力、画像入力、テキスト出力の各トークンも課金対象になる場合があります。
通常のキャッシュなし利用では、総額を次のように見積もれます。
total request cost ≈ output-image price
+ (text input tokens × $5 / 1,000,000)
+ (image input tokens × $8 / 1,000,000)
+ (text output tokens × $10 / 1,000,000)
キャッシュの対象になるリクエストでは、OpenAIの料金表にあるキャッシュ済み入力の単価を使います。新規生成、編集、修正を繰り返すワークフローは、次のように分けて考えると分かりやすくなります。
- 新規生成では、選択したサイズと品質の料金が起点になります。
- 編集では、アップロードした元画像や参照画像の画像入力トークンが加算されます。
- リトライすると、画像出力料金がもう一度発生し、入力料金も増える可能性があります。
具体例として、1024×1024・中品質の出力1枚0.034ドルに、アップロードした元画像の画像入力1,000トークンが加わるケースを考えます。画像入力トークンは100万あたり8ドルなので、元画像分は0.008ドル。プロンプトのトークンとリトライを除けば、画像関連のコストは約0.042ドルです。なお、1,000トークンという入力値は予算計画のための仮定であり、元画像のサイズに関係なく適用される固定値ではありません。
新規生成と編集は別の予算で考える
既存画像を編集すると画像入力の利用量が増えるため、ゼロからの生成と同じ予算枠で管理しないほうが安全です。OpenAIは、精密な編集、プロンプトへの追従、文字の描画、構図・ライティング・顔などのディテール保持が改善したと説明しています。ローンチ記事によると、APIでの画像入力と画像出力はGPT Image 1より20%安くなっています。
ただし、これらはOpenAIによる説明であり、独立したベンチマーク結果ではありません。実際のユーザー評価は、用途によって分かれています。ローンチをめぐるRedditの議論では、u/DaW_が次のように投稿しています。
「画像編集に関して言えば、私の意見では今回の新モデルはNBより大幅に優れています……ただし解像度が足りないため、クリエイティブディレクションを超えるプロ用途では完全に使いものになりません。」 — r/OpenAIのu/DaW_
ロゴ、製品、顔、レイアウトなど、実際に扱う素材で編集を試してから、本番投入できる品質か判断しましょう。テスト時の予算には、画像入力トークンも含めておく必要があります。
解像度ではなく用途に合わせて品質を選ぶ
低・中・高の品質設定は、出力品質だけでなく予算を調整するための項目でもあります。高品質は、クリエイティブレビューを通過した素材など、必要な場面に絞るのが基本です。試行錯誤中のバリエーションに使うと、採用されない画像にも最高単価を支払うことになります。
| 用途 | 最初に試す設定 | 理由 |
|---|---|---|
| ラフ案や使い捨てのバリエーション | 低 | 正方形なら0.009ドルで、試行回数を増やしやすい |
| レビュー済みのSNS・記事・モックアップ用素材 | 中 | 正方形0.034ドル、非正方形0.050ドルで、品質とコストのバランスがよい |
| ディテールが重要な最終画像 | 高 | 正方形0.133ドル、非正方形0.200ドル。必要な場合に限って使う価値がある |
| 重要なディテールを含む既存画像の編集 | まず中、必要なら高 | 最高単価を払う前に、ディテールの保持性能を確認できる |
探索段階では低品質、通常運用では中品質、最終成果物では必要に応じて高品質を使うのがおすすめです。品質設定だけで、弱いプロンプトや、モデルが対応していない出力サイズの要件を解決することはできません。
画像100枚・1,000枚・10,000枚の予算例
以下は、OpenAIが公開している1024×1024の画像出力料金だけを掛け合わせた数字です。プロンプトのトークン、画像入力、テキスト出力、リトライ、ルーティング手数料は含みません。
| 品質 | 100枚 | 1,000枚 | 10,000枚 |
|---|---|---|---|
| 低・0.009ドル | $0.90 | $9 | $90 |
| 中・0.034ドル | $3.40 | $34 | $340 |
| 高・0.133ドル | $13.30 | $133 | $1,330 |
非正方形の場合、画像1,000枚の出力のみの予算は低品質で13ドル、中品質で50ドル、高品質で200ドルです。10,000枚になると、130ドル、500ドル、2,000ドルになります。
入力トークンを考慮する前でも、リトライは予算に影響します。正方形・中品質で1,000枚を生成し、その20%を1回ずつ再生成した場合、出力料金は40.80ドルです。試行回数は1,200回、計算は1,200回×0.034ドルとなります。
利用条件、制限、モデルの安定性
GPT Image 1.5は、無料枠で利用できる画像生成エンドポイントとしては案内されていません。OpenAIのモデルページでは、Freeは非対応と記載され、利用ティアごとの1分あたりの画像生成上限が示されています。
| 利用ティア | TPM | IPM |
|---|---|---|
| Free | 非対応 | 記載なし |
| Tier 1 | 100,000 | 5 |
| Tier 2 | 250,000 | 20 |
| Tier 3 | 800,000 | 50 |
| Tier 4 | 3,000,000 | 150 |
| Tier 5 | 8,000,000 | 250 |
このモデル固有の表では、TPMは1分あたりのトークン数、IPMは1分あたりの画像数を意味します。低品質画像1,000枚の出力予算が9ドルだからといって、Tier 1アカウントから一度に送信できるわけではありません。Tier 1の上限は、表のとおり5 IPMです。
現在のリファレンスでは、GPT Image 1.5は以前の画像生成モデルと記載される一方、ステータスはDefaultと表示されています。エイリアスはgpt-image-1.5です。日付付きの識別子gpt-image-1.5-2025-12-16はDeprecatedとされています。新しい連携を始める前に、最新のモデルリファレンスと移行先を確認してください。
OpenAIの最新料金リファレンスには新しいモデルの画像生成料金が掲載されていますが、GPT Image 1.5の現行Batch料金の行は見当たりません。上記の金額を自動的に半額にせず、最新の料金ドキュメントで対象モデルと処理モードを確認しましょう。
実際の利用現場から報告されていること
GPT Image 1.5は2025年12月16日にリリースされました。発表直後、OpenAI Developer Communityのスレッドでは、展開中に404、model_not_found、非対応モデルのエラーが発生したという開発者の報告がありました。コピーしたモデル名だけで利用できると判断せず、実際の環境で可用性をテストしてください。
OpenAIのローンチ記事では、生成速度が最大4倍になると説明されています。ただし、これはベンダーが報告する最大値であり、実際のキューでのレイテンシーを保証するものではありません。先ほどのReddit投稿からも分かるように、編集品質とプロ用途に必要な出力解像度は分けて検証する必要があります。
GPT Image 1.5と新しいモデルのどちらを選ぶか検討するなら、画像1枚あたりの料金だけでなく、対応サイズ、品質設定、編集の忠実度、ライフサイクルの状態、移行コストまで比較しましょう。関連する選択肢についてはGPT Image 2 APIの料金ガイドで解説しています。
FAQ
表示されている料金に、編集や参照画像のコストは含まれますか?
いいえ。アップロードした画像は画像入力トークンとして課金され、料金は画像入力トークン100万あたり8ドルです。キャッシュ済み画像入力は100万トークンあたり2ドルと記載されています。
GPT Image 1.5 APIに無料ティアはありますか?
OpenAIのモデルリファレンスでは、Freeは非対応と記載されています。Tier 1は1分あたり5枚で、Tier 2からTier 5ではさらに高い上限が設定されています。
GPT Image 1.5を長期的に使うモデルだと考えてよいですか?
いいえ。リファレンスでは以前の画像生成モデルと説明され、日付付きのgpt-image-1.5-2025-12-16スナップショットは非推奨になっています。採用を決める前に、現在のエイリアス、対応エンドポイント、移行オプションを確認してください。
GPT Image 1.5は、正方形画像を中品質で新規生成する用途なら経済的です。ただし、最終的な成果物のコストは入力、編集、生成回数によって変わります。