20万トークンのコンテキストを100回読み直す場合、Claude Fable 5ではキャッシュ読み取りだけで$20かかります。Fable 5.1なら$5です。入力は100万トークンあたり$10、出力は$50のままですが、繰り返し使うコンテキストのコストは75%下がりました。
Claude Fable 5.1 APIの最新料金一覧
Claude Fable 5.1の料金は、入力100万トークンあたり$10、出力100万トークンあたり$50です。5分キャッシュ書き込みは100万トークンあたり$12.50、1時間キャッシュ書き込みは$20で据え置きです。一方、キャッシュ読み取りは100万トークンあたり$0.25まで下がっています。
Anthropicは公式のClaude Fable 5.1 announcementと、最新のClaude Platform pricing documentationでこのモデルを掲載しています。APIのモデル名はclaude-fable-5-1です。
| モデル | 入力 / MTok | 5分書き込み / MTok | 1時間書き込み / MTok | キャッシュ読み取り / MTok | 出力 / MTok |
|---|---|---|---|---|---|
| Claude Fable 5.1 | $10.00 | $12.50 | $20.00 | $0.25 | $50.00 |
| Claude Fable 5 | $10.00 | $12.50 | $20.00 | $1.00 | $50.00 |
| Claude Opus 5 | $5.00 | $6.25 | $10.00 | $0.50 | $25.00 |
| Claude Sonnet 5 | $2.00 | $2.50 | $4.00 | $0.20 | $10.00 |
表の単位はすべて米ドル/100万トークン(MTok)です。Fable 5.1のキャッシュ読み取り料金は、Anthropicで一般的な「基本入力料金の0.1倍」という倍率の例外です。$0.25は、基本入力料金$10の0.025倍にあたります。
Claude Fable 5から変わったのはキャッシュ読み取りだけ
Claude Fable 5.1は、全体が75%値下げされたわけではありません。入力、出力、キャッシュ書き込みの料金はFable 5と同じです。$1から$0.25へ下がったのは、100万トークンあたりのキャッシュ読み取り料金だけです。
出力は100万トークンあたり$50で課金されるため、この違いは重要です。長い推論トレース、大規模なパッチ、繰り返し取得するツール結果を生成するワークロードは、再利用プロンプトを十分にキャッシュできていても高コストになり得ます。
節約効果が出るのは、大きく安定したプレフィックスを複数ターンで再利用し、実際にキャッシュヒットするケースです。短いプロンプトによる単発リクエストでは恩恵は小さく、同じコンテキストを何度も読む長時間稼働のエージェントでは入力側コストを抑えられます。
キャッシュ読み取り$0.25が効く条件
Anthropicのprompt-caching documentationでは、各処理を次のように定義しています。
| 処理 | Fable 5.1の料金 | キャッシュ期間または条件 |
|---|---|---|
| 未キャッシュ入力 | $10.00 / MTok | 通常どおり処理 |
| 5分キャッシュ書き込み | $12.50 / MTok | 基本入力料金の1.25倍 |
| 1時間キャッシュ書き込み | $20.00 / MTok | 基本入力料金の2倍 |
| キャッシュ読み取りまたは更新 | $0.25 / MTok | 基本入力料金の0.025倍 |
デフォルトのキャッシュ保持期間は5分です。キャッシュ読み取りによりエントリーは更新され、更新の追加料金はかかりません。Anthropicは、書き込み料金が高い1時間保持もサポートしています。Fable 5.1でキャッシュ可能なプロンプトの最小長は512トークンです。これより短いプロンプトはキャッシュエラーにはならず、キャッシュなしで処理されます。
キャッシュブレークポイントは、その位置までの再利用可能なプレフィックスを対象にします。安定したツール定義、システム指示、例、背景コンテキストは、変化するユーザーリクエストより前に置きましょう。キャッシュ対象プレフィックス内にタイムスタンプやリクエストごとに変わる指示を含めると、内容差分によってミスし、新たな書き込みが発生することがあります。
計算例:20万トークンを100回読み取る場合
20万トークンのプレフィックスを、エージェントが後続の100リクエストで再利用するとします。キャッシュ読み取り量は合計2,000万トークンです。
| キャッシュ読み取り料金 | 計算式 | キャッシュ読み取り分 |
|---|---|---|
| Claude Fable 5 | 20 × $1.00 | $20.00 |
| Claude Fable 5.1 | 20 × $0.25 | $5.00 |
キャッシュ読み取りに限れば、$15、つまり75%の節約です。この例には、初回のキャッシュ書き込み、キャッシュされないリクエスト内容、出力トークン、ツール料金、税金、リージョンによる補正、リトライを含めていません。エージェント実行全体が必ず$15安くなるという意味ではなく、あくまで一部コンポーネントの比較です。
同じワークロードレベルの影響について、ユーザーの議論でも次のように指摘されています。
「キャッシュ読み取りが75%安くなり、100万トークンあたり$0.25になった。これはずっと大きな意味を持つ……」 — u/ProfessionalJackals, r/ClaudeAI
キャッシュ書き込みで節約分を失わないために
同じ20万トークンのプレフィックスでは、Fable 5.1の料金表に基づくと5分キャッシュ書き込みは$2.50、1時間キャッシュ書き込みは$4.00です。次のリクエストより先にキャッシュが失効すると、再び書き込みが発生する可能性があります。
このプレフィックスでは、5分キャッシュは後続で1回ヒットすれば、未キャッシュで2回読むより安くなります。1時間オプションは後続2回目の再利用から安くなります。$4.00の書き込みと$0.05の読み取り2回分の合計は、各$2.00となる未キャッシュ読み取り3回分を下回るためです。
キャッシュ期間はトラフィックパターンに合わせて選びます。
- 5分を使う:短い対話の間隔で同じプレフィックスを再利用する場合。
- 1時間を使う:リクエスト間にやや長い空白はあるものの、同じ作業セッション内で再利用する場合。
- 単発・間隔の空いたリクエストでは使わない:失効前にプレフィックスを再読しない場合。
- 使用量データを確認する:マークしたブロックがキャッシュヒットしたと決めつけず、
cache_creation_input_tokensとcache_read_input_tokensを確認する。
表示料金だけでは分からない請求要素
Claude Fable 5.1 APIはトークン課金ですが、ツールを使うリクエストでは、表示上の回答だけでコストは決まりません。Anthropicによると、ツール定義、ツール使用ブロック、ツール結果ブロック、専用のツールシステムプロンプトはいずれも入力トークンを追加します。サーバーサイドツールには、別途使用料がかかる場合もあります。
| コスト要因 | Fable 5.1の予算に含めるもの |
|---|---|
| 未キャッシュ入力 | システムプロンプト、会話履歴、ファイル、ツールスキーマ、新規コンテキスト。$10 / MTok |
| キャッシュ済み入力 | キャッシュ読み取りとして記録された、再利用可能な適格プレフィックス。$0.25 / MTok |
| 出力 | 画面上の出力に加え、課金対象となる推論/出力トークン。$50 / MTok |
| Web検索 | 検索1,000回あたり$10。検索コンテキストのトークン料金は別途 |
| Batch API | 非同期ジョブでは入力・出力トークン料金が50%割引 |
| US-only inference | 該当する入力、出力、キャッシュ書き込み、キャッシュ読み取り料金に1.1倍の係数 |
| クラウドルート | AWS、Google Cloud、Microsoft Foundryでは、各社が公表する独自の課金体系が適用される場合がある |
Batch割引、キャッシュ料金、データレジデンシーの補正は、Anthropicのpricing documentationに従って組み合わせて適用できます。Fast modeは対応するOpusモデル向けの研究プレビュー機能であり、Fable 5.1の料金を抑えるための手段ではありません。
見積もるべきなのは最終的な文章量だけではなく、出力、推論、ツール、コンテキストのトークン数です。出力が50万トークンなら出力分だけで$25となり、$15のキャッシュ読み取り節約額を上回ることがあります。
本番向けには、次の式で考えると便利です。
見積もりコスト = 未キャッシュ入力
+ キャッシュ書き込み
+ キャッシュ読み取り
+ 出力/推論トークン
+ サーバーツール料金
+ ルートまたは地域の補正
API利用時の確認事項と移行チェックリスト
モデルIDには正確にclaude-fable-5-1を指定し、利用中のプロバイダーが提供していることを確認してください。公式発表ではFable 5.1はAnthropicのプラットフォームと主要なクラウドルートで利用可能とされています。ただし、Anthropicのカタログにモデルが表示されていても、すべてのパートナールートで同じ提供状況、制限、課金になるとは限りません。
本番統合を切り替える前に、ステージング環境で次を確認しましょう。
- プロバイダーの最新カタログ、またはルート固有のドキュメントでモデルIDを確認する。
- 固定テストセットで、入力、キャッシュ書き込み、キャッシュ読み取り、出力、ツールの使用量を記録する。
- 既存の
tool_choice設定と構造化出力の経路をテストする。 - 過去のthinkingブロックを含む複数ターンの会話をテストする。
- Fable 5.1から低コストモデルへのフォールバックルーティングで、必要な状態が気付かないうちに失われないか確認する。
- ターン間で過去メッセージ、システムプロンプト、ツール定義を編集するコードをテストする。
- 移行後はトークン単価だけでなく、受理されたタスクあたりのコストを比較する。
Anthropicは、新規APIアカウントではClaudeの過去のthinkingの記録を保持したまま、以前のコンテキストを手動編集することはできないと案内しています。この挙動はステージングで検証してください。Fable 5.1のすべてのリクエストが失敗する、と決めつけるべきではありません。
Fable 5.1のプレミアム料金を正当化できるケース
大規模コンテキストを繰り返し扱う処理で十分なキャッシュヒットが得られ、評価における受理タスクの改善が基本トークン料金の高さを相殺できるなら、Claude Fable 5.1を選ぶ価値があります。一方、単発処理、出力比率の高い処理、レイテンシーに敏感な処理、あるいはSonnet 5で十分な単純な処理なら、低コストモデルを維持するほうが適しています。Opus 5は、入力100万トークンあたり$5、出力$25であり、名目上はより低コストな選択肢です。
受理基準が明確な小規模評価セットを用意し、次の指標を比較してください。
| 指標 | 判断が変わる理由 |
|---|---|
| 成功した実行回数 | 安くても失敗する実行が、必ずしも安い仕事とは限らない |
| 出力トークン数 | Fable 5.1の出力料金は基本入力料金の5倍 |
| キャッシュ読み取り比率 | $0.25の料金が適用されるのは、記録されたキャッシュヒットだけ |
| ツールターン数 | ターンが増えるとトークン、レイテンシー、サーバーツール料金の可能性が増す |
| 人による修正時間 | 修正が少ないモデルは、タスク全体のコストを下げられる可能性がある |
| ルートと地域 | パートナー側の課金とUS-only inferenceにより請求額が変わり得る |
API料金とClaude ProやMaxのサブスクリプション上限は混同しないでください。$0.25はAPIのキャッシュ読み取り料金です。Anthropicの発表には、サブスクリプションのメッセージ上限や利用枠が75%下がるとは書かれていません。
よくある質問
100万トークンのコンテキストウィンドウは、100万トークンが無料という意味ですか?
いいえ。コンテキストウィンドウは容量の上限です。その範囲内のトークンには、プロバイダーの入力、キャッシュ、出力の区分に応じて料金がかかります。
キャッシュ割引はClaude ProやMaxにも適用されますか?
いいえ。プラン固有の記載がない限り、API料金のルールをサブスクリプションプランへ適用すべきではありません。$0.25はAPIのキャッシュ読み取り料金であり、ProやMaxの上限変更として公表されたものではありません。
リクエストでキャッシュが使われたことを確認するには?
レスポンスの使用量フィールド、特にcache_creation_input_tokensとcache_read_input_tokensを確認してください。cache-controlマーカーがあるだけでは、最小長を満たしたことや、以前にキャッシュしたプレフィックスと一致したことは証明できません。
Claude Fable 5をすぐに置き換えるべきですか?
いいえ。まずは固定したステージング評価を実施し、キャッシュヒットと出力トークンを測定してください。そのうえで、既存のモデルおよびルートと受理タスクあたりのコストを比較してから、本番トラフィックを切り替えましょう。