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GPT-6.1 Terra API料金(2026年):Solの半額、ただし注意点あり

最終更新日: 2026-10-26 18:55:30

OpenAIが2026年10月26日に投入したGPT-6.1 Terraは、GPT-6.1ファミリーの量産向けワークホースだ。API料金はGPT-6.1 Solのちょうど半額。ただし、Codexの初期ユーザーの間では「Solの代替なのか、単なる改名なのか」で意見が割れている。注目すべきなのは見出しの$1ではなく、出力トークン料金と長大なプロンプトで跳ねるコストだ。

GPT-6.1 Terra、Sol、Luna、Astraの100万トークンあたり標準API料金比較

結論:Solの半額。ただし請求額を左右するのは出力トークン

GPT-6.1 TerraのStandardにおける短コンテキスト処理の料金は、入力100万トークンあたり$1.00、キャッシュ済み入力が$0.05、出力が$5.00だ。FlexとBatchでは$0.50 / $0.025 / $2.50まで下がる一方、Fastでは$2.00 / $0.10 / $10.00へと倍増する。

出力は入力の5倍の単価なので、長い推論トレースやレポートを出すエージェント実行では、請求額の大半を出力が占める。たとえば入力3,000トークン、出力1,000トークンの呼び出しなら、Standardでは$0.008(入力$0.003+出力$0.005)、Flexでは$0.004だ。同じ処理を100万件に拡大すると、キャッシュを除いて$8,000対$4,000の差になる。

モデルIDはgpt-6.1-terra。コンテキストウィンドウは1,050,000トークン、最大出力は128,000トークン、知識カットオフは2026年6月1日と、OpenAIのモデルドキュメントに記載されている。

API料金の内訳と利用できる場所

OpenAIの発表記事によると、GPT-6.1 Terraは2026年10月26日から、ChatGPT WorkおよびCodex内のChatGPT Plus、Pro、Enterprise、Eduユーザーに提供され、OpenAI APIではgpt-6.1-terraとして利用できる。FreeプランではAPI利用をサポートしない。

料金項目Standardの100万トークンあたり料金
入力、272,000トークンまで$1.00
キャッシュ済み入力$0.05
キャッシュ書き込み、保持30分$1.25
キャッシュ書き込み、保持12時間$2.50
出力、入力272,000トークンまで$5.00

完全な料金表はOpenAIのAPI料金ページで確認できる。キャッシュ済み入力は通常入力料金の5%で、繰り返し使うシステムプロンプトやファイルの先頭部分に有利だ。1,024トークン以上のプロンプトには自動キャッシュが適用されるが、キャッシュされたプロンプトには、そのプレフィックスを再利用しなかった場合でもキャッシュ書き込み料金が発生する。

基本料金を動かす要素は3つある。

  • 入力が272,000トークンを超える長文コンテキスト:入力とキャッシュの料金は$2.00 / $0.10へ倍増し、出力は1.5倍の$7.50になる。この倍率は閾値を超えた分だけでなく、リクエスト全体に適用される。
  • BatchとFlex:どちらもStandardの50%の料金だ。OpenRouterのライブテレメトリーでは、2026年10月26日時点でFlexのP50レイテンシは1.79秒、スループットは194トークン/秒。Standardルーティングの1.89秒、63トークン/秒と比較されているが、FlexはStandardルーティングの対象外となる。
  • Fastとリージョナル処理:FastモードはStandardの2倍($2.00 / $10.00)。対象となるリージョナル処理には10%の追加料金がかかる。Web検索などの有料ツール呼び出しにも、呼び出しごとの別料金が設定されている。
コンテキストウィンドウ、入力料金、ツール対応を示すGPT-6.1 Terra公式モデルページ

Function callingとStructured Outputsには対応するが、ツール呼び出しにはResponses APIが必要だ。ストリーミングも利用できる。ファインチューニングには対応せず、音声・動画の入出力も非対応。GPT-6.1 Terraが受け付けるのはテキストと画像の入力(ファイルとしてのPDFを含む)で、出力はテキストのみとなる。推論強度はnone、low、medium、high、xhigh、maxから選べ、デフォルトはmedium。出力長に次いで、推論深度がコストを左右する最大のレバーになる。

OpenAIの数値から見るTerraの得意分野

GPT-6.1 Terraは、大量の業務処理における視覚的推論、精密なコンピューター操作、自然な文章作成を狙ったモデルだ。OpenAIの発表では、提案書作成、技術図面の解釈、フォーム入力、請求書の読み取り、請求書データの会計ソフト入力といった例が挙げられている。

以下はOpenAIが2026年10月26日に示したベンチマーク主張だ。推論深度で結果が変わるため、effort設定と切り離して読むべきではない。

  • Agents' Last Exam:mediumではGPT-5.6 Terraより15ポイント高く、コストはおよそ3分の1。トークン単価は10分の1でGPT-6 Astraに近い。maxではClaude Opus 5.5よりトークン効率が3倍超、トークン単価は4分の1で、完了タスクあたりのコストはおよそ9分の1となる。
  • MMMU-Proの視覚的推論:GPT-6.1 Terraはすべてのeffort設定でGPT-5.6 Terraを上回り、より低いコストでGPT-6 AstraとGPT-6.1 Solにほぼ並ぶ。
  • OSWorld 2.1のデスクトップ操作:mediumでは、GPT-6.1 TerraはGPT-5.6 Terraの最高スコアを上回りながら、タスクあたりのコストはその一部にとどまる。
  • 誤答を誘うプロンプトに対する事実性:エラー率はlowで53.6%から16.7%へ下がり、maxでは4.3%に達する。GPT-6 AstraとGPT-6.1 Solに近い水準だ。ただしOpenAIはこれを社内の敵対的データセットに限定した結果としており、一般的な本番環境のハルシネーション率ではない。
  • Terminal-Bench 4.0のコーディング:maxでは解決できたタスクが21.5%から50.3%へ増え、前世代の2倍を超える。Terminal-Bench-Science 0.1ではGPT-6.1 Solを上回り、推定コストは5分の1未満ながらClaude Opus 5.5との差は5ポイント以内に収まる。

とはいえOpenAIは、最難関のコーディングには引き続きSolとAstraを割り当てている。ローンチ時のチャート以上に、独立したCodexのレイテンシデータが重要になる理由だ。

Terra・Sol・Luna・Astra、用途別に安い選択はどれか

OpenAIの料金ページによると、短コンテキストでのStandard料金は100万トークンあたり、GPT-6.1 Terraが$1.00 / $5.00、GPT-6.1 Solが$2.00 / $10.00、GPT-6 Lunaが$0.10 / $0.50、GPT-6 Astraが$10.00 / $50.00だ。GPT-6.1 TerraはSolと旧GPT-5.6 Terraのリスト料金を半額にする。LunaはTerraよりなお10倍安く、AstraはTerraの10倍の価格だ。

ワークロード最も現実的で安い選択肢理由
大量のコンピューター操作、フォーム入力、請求書から会計への転記、ブラウザ操作GPT-6.1 Terra、できればFlexAstra級に近い視覚・エージェント性能を10分の1のトークン価格で得られ、Flexなら請求額をさらに半減できる
範囲が限定されたコード修正、リサーチエージェント、サブエージェントの実行役mediumのGPT-6.1 TerramaxでTerminal-Bench 50.3%という性能はスコープの明確な仕事に合う。最難関リポジトリはSol/Astraに回す
最難関のコーディング、長期的なエンジニアリングGPT-6.1 SolまたはGPT-6 AstraTerraの価格優位にもかかわらず、複雑なコードではSol/Astraが上とOpenAIが明示している
大規模チャット、分類、軽量エージェントGPT-6 Luna視覚認識やデスクトップ制御が不要なら、$0.10 / $0.50のリスト料金はTerraより10倍安い

入力単価だけで最安モデルを決めず、入出力を合わせた計算をしよう。入力2,000トークン、キャッシュヒット率40%、出力1,000トークンの場合、1回のGPT-6.1 Terra Standardリクエストは、1回限りのキャッシュ書き込み料金を除いて約$0.00624となる。内訳は非キャッシュ入力が$0.0012、キャッシュ済み入力が$0.00004、出力が$0.005で、出力がリクエスト費用の80%を占める。同じ構成ならGPT-6 Lunaは約$0.00062、GPT-6.1 Solは約$0.01248だ。入力が272,000トークンを超えると、Flexの入力料金は短コンテキストのStandard入力料金と同額まで戻る。それでもFlexは長コンテキストのStandardより50%安いので、その境界をまたぐ前に検索対象をチャンク化して取り出したい。

兄弟モデルの料金については、GPT-6.1 Sol APIの料金とレビュー、およびGPT-6 SolとLunaのAPIコストガイドも参照してほしい。

初期ユーザーがTerraで混同していること

ローンチ当日に起きた議論の中心は、製品の重なりだ。Codexユーザーは、GPT-6.1 TerraをLunaとSolの間のどこに置けばよいのか判断できていない。

「ベンチマークを見る限り、6.1 Solとものすごく似ているように見える?」 — r/codexのu/Frosty-Wing6704

「もう6.1 Terraはある。名前は6.1 Solだ。」 — r/codexのu/comradepipi

この混乱はもっともだ。OpenAI自身がGPT-6.1 Terraを、MMMU-ProとTerminal-Bench-ScienceではSolに近い位置に置きながら、料金は半額としているからだ。初期の実使用レポートを見ると、役割はもう少し狭い。Terraは実行役、Solはオーケストレーターという分担である。Xの早期アクセスユーザー@petergostevは投稿で、GPT-6.1 Terraを「実際に使っても構わないと思える水準を初めて越えた非フロンティアモデルかもしれない」と評し、長時間のコンピューター操作タスクや厳しい利用枠向けの「堅実なワークホース」であり、「半額」で使えると述べた。Redditのu/panix199もr/singularityで、5.6 Terraと比べて「タスクあたりの価格はかなり下がった」とコスト面から同じ見方を示している。

発表資料ではまだ答えが出ていない論点が2つある。ChatGPT WorkとCodexの利用枠がGPT-6.1 TerraとSolでどれほどの速さで消費されるのか、そして従来からの指示追従に関する不満が残るのかだ。ローンチ前のr/codexのスレッドには両方の見解がある。あるユーザーは5.6 Terraについて「重要な指示を完全に無視することで悪名高い」と言い、別のユーザーはTerraを「十分に使えて予測可能」と評価した。利用枠の消費計測と長時間セッションの失敗率が公開されるまでは、GPT-6.1 TerraをSolの置き換えではなく、範囲を絞ったタスクの実行役として扱うのがよい。

GPT-6.1 Terra API FAQ

GPT-6.1 Terra APIの100万トークンあたりの料金は?

GPT-6.1 Terraの短コンテキストStandardリクエストは、100万トークンあたり入力$1.00、キャッシュ済み入力$0.05、出力$5.00だ。BatchとFlexは半額、Fastは2倍となる。

GPT-6.1 TerraはGPT-6.1 Solより安い?

はい。GPT-6.1 TerraのStandard料金は、GPT-6.1 Solの$2.00 / $10.00より50%低い。さらにFlex Terraは$0.50 / $2.50で、インタラクティブ性を維持しながらSol Batchの$1.00 / $5.00の半額になる。

GPT-6.1 TerraはGPT-5.6 Terraからどう変わった?

GPT-6.1 TerraはGPT-5.6 Terraのリスト料金を半額にし、mediumのAgents' Last Examでは15ポイント上回る。Terminal-Bench 4.0は21.5%から50.3%へと2倍超になり、lowでの事実性エラーは53.6%から16.7%へ低下した。

BatchとFlexは本当に50%安い?

はい。GPT-6.1 Terraでは、どちらもStandardの50%の料金だ。ただしBatchは非同期であり、Flexはレイテンシ保証を割り引きと引き換えにし、Standardルーティングの対象外となる。

入力が272,000トークンを超えるとどうなる?

GPT-6.1 Terraはリクエスト全体を再料金設定する。入力とキャッシュの料金は2倍になり、出力は100万トークンあたり$7.50へ1.5倍に上がる。この境界を超える前に、検索対象をチャンク化するかコンテキストを圧縮したい。

ツール利用にはResponses APIが必要?

はい。GPT-6.1 Terraでのツール呼び出しには、コンピューター操作、Web検索、ファイル検索、Code Interpreter、ホスト型シェル、MCP、パッチ適用を含め、Responses APIが必要となる。

GPT-6.1 Terraはファインチューニングできる?

できない。OpenAIのモデルページでは、音声・動画対応とともに、ファインチューニングも非対応とされている。

$20あるならTerraで何を動かすか

GPT-6.1 Terraなら$20で、Standard入力を2,000万トークン、またはStandard出力を400万トークン利用できる。Flexならその量は2倍だ。私なら、計測可能な3つのバッチに使う。mediumでの請求書から元帳へのコンピューター操作、SolがオーケストレーションしTerraがファイル検索の実行を担うリサーチパイプライン、そして完了タスクあたりの利用枠消費を測るフォーム入力の回帰テストだ。自分の回帰セットで、mediumのTerraがスコープを絞った編集において許容できる完了率を保ち、タスクあたりのコストがGPT-5.6 Terraの約3分の1に近ければ、大量処理はTerraに任せ続ける。