ByteDanceのSeedチームは2026年7月31日、「Today, we are officially launching Seedance 2.5.」としてSeedance 2.5のローンチを告知した。しかし、発表から数時間後に各提供ルートを確認した時点で、一般ユーザーが2.5を選んで使える場所は見当たらなかった。実際に公開済みなのは、モデルIDと料金表だ。料金はSeedance 2.0よりおおむね50%高く設定されている。
Seedance 2.5は現時点でどこから使えるのか
以下は発表内容ではなく、確認時点で各プラットフォームのページに実際に表示されていた情報をまとめたものだ。
| 提供ルート | 公式ページ上の表示 | 選択可能か | 確認時刻(UTC) |
|---|---|---|---|
| Jimeng(即梦、最初の提供先として案内) | 「Seedance 2.5 即将震撼首发」(まもなく初登場)というプロモーションバナー。メンバーシップおよびクレジット割引も予告 | 不可 — 動画カードは引き続きS2.0表記 | 7月31日 06:33 |
| Doubao Pro | ローンチ投稿では初日からの提供先として記載 | 未確認。一般向けWeb入口なし | 7月31日 06:40 |
| Dreamina(グローバル) | 「Seedance 2.5 is coming soon!」 | 不可 — 生成ボックスはDreamina Seedance 2.0 miniのまま | 7月31日 06:34 |
| Runway | 専用ページの見出しは「Coming soon to Runway」 | 不可 — 「Join Runway」の待機リスト型CTA | 7月31日 06:36 |
| Pika | 公開サイト上に案内なし。7月29日のX投稿で「arriving soon」と告知したのみ | 不可。/seedance-2-5 はログイン画面へリダイレクト | 7月31日 06:38 |
| BytePlus ModelArk(API) | モデル情報と料金を公開。「The Model Playground and API access will be available soon」と記載 | 不可 | 7月31日 06:31 |
なかでも重要なのはJimengだ。ByteDance自身が最初の提供先として挙げており、ログアウト状態で見たホームページにも、詳細未発表の割引を予告するローンチ前バナーが残っていた。
グローバル版に当たるDreaminaは、4K、30秒、最大50件の参照を使った生成機能を現在形で紹介している。その一方で、ページ末尾には「Seedance 2.5 is coming soon!」とあり、下の生成ボックスで選べるのは依然としてDreamina Seedance 2.0 miniだ。
Runwayは提供開始を断言せず、仕様だけを示している。最大50件の参照、最大30秒のマルチショット動画、そして「up to 30 seconds in 4K」だ。最後の4Kに関する記述はByteDanceではなくRunwayによるものとなる。
発表投稿より、モデルピッカーの更新状況を見るほうが確実だ。
BytePlus ModelArkで公開されたSeedance 2.5のAPI料金
エンドポイントはまだ開放されていないが、料金表はすでに公開されている。ModelArkの料金ドキュメントでは、モデルIDをdreamina-seedance-2-5-260628として掲載。480pおよび720p出力において、動画なしの入力は100万トークン当たり10.70 USD、動画ありの入力は6.40 USDで課金される。
ByteDanceが示した1本当たりの料金例に換算すると、16:9・5秒出力では次のとおり。あわせて置き換え対象となるモデルの料金も見ておこう。
| モデル | 480p | 720p | 1080p | 4K |
|---|---|---|---|---|
| Seedance 2.5 | $0.514 / クリップ($0.103/秒) | $1.156 / クリップ($0.231/秒) | 掲載なし | 掲載なし |
| Seedance 2.0 | $0.35($0.07/秒) | $0.76($0.15/秒) | $1.87($0.37/秒) | $3.89($0.78/秒) |
| Seedance 2.0 Fast | $0.28($0.06/秒) | $0.60($0.12/秒) | 非対応 | 非対応 |
| Seedance 2.0 Mini | $0.18($0.04/秒) | $0.38($0.08/秒) | 非対応 | 非対応 |
つまり2.5は、2.0比で480pでは約47%、720pでは約54%高い。Seedance 2.0 Miniと比べるとおよそ3倍だ。公開されている秒当たり料金を単純に30秒へ延ばすと、480pで約$3.09、720pで約$6.93になる。ただしこれは算術上の試算であり、公式の例はすべて5秒出力だ。トークン消費が尺に対して線形に増えるとは限らない。
入力に動画を加えると、料金体系は変わる。5秒出力では480pが$0.553〜$2.152、720pが$1.244〜$4.838で、各レンジの上限は30秒の入力動画に対応する。ModelArkは動画入力時に最低トークン消費量も設定しているため、長い入力動画に対して出力だけを短くしても安価にはならない。同じ料金表では、2.0の動画入力は最長15秒、2.5は30秒までとなっている。
4K対応と料金はまだ判断できない
ByteDanceのローンチ投稿に解像度上限は書かれておらず、料金表も720pまでで止まっている。一方、2.0には1080pと4Kの料金がある。DreaminaとRunwayはいずれも2.5の4Kを訴求しているが、ModelArkの表に1080pまたは4Kの行が追加されるまで、予算計画に使える価格は上記2種類だけだ。4K階層が追加されれば、当然それより大幅に高くなる。2.0では720pから4Kへ上げると、秒当たり料金は5.2倍になった。
APIエンドポイントはまだ利用できない
ModelArkのAPIリファレンスには、リクエスト例の直前に「モデル情報は公開済みであり、The Model Playground and API access will be available soon」とする注意書きがある。cURLサンプルも依然としてdreamina-seedance-2-0-260128を呼び出しており、現時点では実測ベースのレイテンシーやコストは確認できない。連携準備についてはSeedance 2.5 API guideで、提供開始状況はAIReiter's Seedance 2.5 pageで追跡している。
ローンチ時点でByteDanceが明らかにしたこと
- 提供チャネル:「Jimeng AI、Doubao Pro、その他のプラットフォーム」で順次提供し、APIは後日BytePlus ModelArk経由で公開する。案内されている操作経路は、Jimeng WebまたはDoubao Pro → Video Generation → Seedance 2.5を選択、というものだ。
- 動画尺:1回の生成で作れる長さは、2.0の15秒から30秒へ拡大。公式モデルページでは「twice」延長できるとしており、上限は約90秒となる。Dreaminaページが今も案内する180秒の長尺動画モードとは異なる。
- 参照素材:1回の生成で、画像は最大30枚、動画クリップは10本、音声クリップは10本。パートナー各社のマーケティングで見かける「最大50件の参照」は、画像50枚を意味するのではなく、この合計値だ。比較すると、ModelArkの2.0エンドポイントでは参照画像0〜9枚、動画0〜3本、音声0〜3本まで受け付ける。
- 編集機能:音声と映像をタイムスタンプ単位で制御できるほか、グリーンスクリーン、カメラ視点、参照素材ベースの編集に対応する。
ByteDanceは自社の現時点での限界にも触れている。修正コストを見積もるうえでは、投稿内でもっとも実用的な一文だろう。
"We recognize there is still room for improvement, particularly regarding the physical plausibility of complex motions and the stability of scenes involving interactions among multiple subjects." — ByteDance Seed, 2026年7月31日
複数人物のシーンこそ、画像参照30枚という上限の拡大が効いてくる領域でもある。ここでは一発で採用できる結果を期待するより、反復生成の予算を見ておくべきだ。
Seedance 2.5を待つべきか、Seedance 2.0で今出すべきか
今回の判断は、普段より明確だ。両者は品質グレードで競っているのではなく、今すぐ到達できるかどうかで分かれている。
2.5を待つべきケースは、1本の連続した30秒テイクが必要な場合、または多数の参照素材を同時に持ち込む制作だ。画像30枚、動画10本、音声10本を扱える2.5は、画像9枚までの2.0とは制作モデルが異なる。2.5が削るのは、複数クリップをつなぐためのコストである。
今すぐ2.0で進めるべきケースは、クリップが4〜10秒程度に収まる場合、公開価格付きの1080pまたは4Kが必要な場合、あるいは今週中にAPI経由で使う必要がある場合だ。同じModelArkドキュメントでは2.0を480pから4Kまで価格掲載し、実際に動作するリクエストサンプルにも2.0が使われている。さらに2.0 Miniは1秒当たり$0.04で、2.5の公開済み最安料金の半分未満だ。ファミリー全体の秒当たり料金比較は、Seedance 2.5 vs Seedance 2.0 breakdownで確認できる。
未確定なのは2点で、どちらも機能よりコストに影響する。1つは2.5向けの1080pまたは4K料金が設定されるかどうか。もう1つは、発表から中国国外でモデルを選べるようになるまでどれほど間が空くかだ。いずれにも公開日程はない。
FAQ
Seedance 2.5はリリースされた?
はい。2026年7月31日にByteDanceのSeedチームがローンチ投稿を公開し、最初の提供先としてJimeng AIとDoubao Proを挙げた。ただし告知と実際の展開には時間差があり、その朝に確認したすべてのルートはまだ「近日公開」状態だった。
今すぐSeedance 2.5を使える?
2026年7月31日06:40 UTCまでに確認したルートでは使えなかった。上の提供状況一覧には、APIアクセスも近日提供予定と表示されていたModelArkを含め、各プラットフォームの実際の表示を載せている。
Seedance 2.5の料金はいくら?
ModelArkの公開例では、16:9・5秒クリップは480pで$0.514、720pで$1.156。秒当たりではそれぞれ$0.103、$0.231となる。動画入力を使うと料金は上がり、30秒入力から5秒の720p出力を作るケースでは最大$4.838だ。
Seedance 2.5にAPIはある?
BytePlus ModelArkにはモデルID(dreamina-seedance-2-5-260628)と料金表が公開されているが、アクセスは近日提供予定とされている。現時点で呼び出せるエンドポイントはない。
Seedance 2.5は4Kに対応する?
DreaminaとRunwayは4Kを案内している。一方で、ByteDanceのローンチ投稿に解像度上限はなく、ModelArkが2.5向けに価格を掲載しているのは480pと720pのみだ。そのため、料金面での4K対応は未確認となる。