Hy Image 3.5 Previewは、低コストで試すAPIとしては有力です。ただし、いきなり本番環境を全面的に置き換える段階ではありません。Tencentはモデルの仕様とマルチターン編集を公開していますが、提示されている料金は2K出力向けで、4Kの料金やプレビュー版としての安定性にはまだ不明点が残っています。
Hy Image 3.5 Preview APIの要点を一覧で確認
| 確認したいこと | 現時点での回答 |
|---|---|
| 利用できるか | Tencent Cloudのモデル hy-image-v3.5-preview として利用可能 |
| 主なモード | テキストからの画像生成、画像からの画像生成、参照画像を使った編集、マルチターン編集 |
| 参照画像 | ローンチ資料では最大5枚と説明 |
| 料金 | 報告されている2K出力画像1枚あたり¥0.15。Tencent公式発表では海外向けに$0.024と記載 |
| 解像度 | ローンチ関連情報では2K。TokenHubのドキュメントでは最大4,096 × 4,096と説明 |
| 請求に関する注意 | 提示されているのは2Kの概算的な料金。大量利用の前に、地域別料金と4K料金を確認する必要がある |
| おすすめ度 | 編集ワークフローの検証には向くが、プレビュー版の説明をSLAとして扱うべきではない |
Tencentが公式に提供している機能
TokenHubのドキュメントによると、テキストと画像を入力でき、画像から画像を生成する処理にも対応しています。さらに、直前のやり取りを次のリクエストに引き継ぐマルチターン編集も利用できます。
ローンチ関連の報道では、最大5枚の参照画像と複数のアスペクト比に対応すると説明されています。APIのレスポンス動作については、Tencent Cloudのドキュメントで確認できます。
ただし、解像度については注意が必要です。ローンチ時の報道では「最大2K」と説明されることが多い一方、現在のTencent Cloudドキュメントには最大4,096 × 4,096までの出力サイズが記載されています。実装時はAPIドキュメントを基準にしつつ、4Kリクエストが2K向けに示された料金で処理されると決めつけないようにしてください。利用するアカウントと地域で、対応サイズと料金を事前に確認する必要があります。
真価を発揮するのは、画像を何度も直すワークフロー
Hy Image 3.5 Previewが面白いのは、「魅力的な画像を1枚作る」だけではない用途です。たとえば、次のような流れで使えます。
- プロンプトと1枚以上の参照画像を送信する。
- 生成画像を保存し、次の編集リクエストに必要な元画像またはコンテキストを保持する。
- 商品の色を変える、ポスターの見出しを修正するといった、具体的な変更を指示する。
- 次の指示とともに、必要な元画像や履歴を送信する。
- 編集後も被写体、レイアウト、テキストが維持されているかを確認してから採用する。
ポスター、商品画像、絵コンテなど、前の状態を引き継ぎながら調整する制作に向いています。ただし、プレビュー版を使えるからといって、レイテンシーの安定、無制限のコンテキスト、一貫したキャラクター表現、複数回の編集を通じた成功率が保証されるわけではありません。アプリケーション側で出力を受け入れるかどうかのチェックを用意しておくべきです。
Hy Image 3.5 Previewの料金は、検証用途なら十分に安い
Tencentのローンチ関連報道では、中国国内で生成した2K画像1枚あたり¥0.15とされています。Tencent公式発表では、海外向けの目安として画像1枚あたり$0.024が示され、参照画像には料金がかからないと説明されています。この料金なら、2K画像を1,000枚生成した場合は、税金、アカウント単位の料金、プロバイダー側の上乗せを除いて$24です。4K出力の料金については、この記事で確認できる情報はありません。
| 料金のケース | 単純計算した目安 | この計算からは分からないこと |
|---|---|---|
| 100枚 | 100 × $0.024 = $2.40 | 最終的な地域別の請求額 |
| 1,000枚 | 1,000 × $0.024 = $24 | 4K料金やクォータの利用可能量 |
| 10,000枚 | 10,000 × $0.024 = $240 | 本番環境での稼働率やレート制限 |
この料金は、管理されたパイロット運用の目安として使ってください。本番環境で大量に利用する前に、Tencent Cloudで地域別、解像度別、モード別の最新料金を確認しましょう。
品質について確認できること、まだ確認できないこと
AIBaseのローンチ関連報道によると、TencentはHunyuan Image 3.0と比べて総合的な能力が約30%向上したと主張しています。同じ報道で紹介された社内デザイナー評価では、Seedream 5.0 Proに近く、Nano Banana ProとQwen-Image-3.0 Proを上回る位置づけです。ただし、これはあくまで企業側の主張であり、第三者が再現できるベンチマーク結果ではありません。公開情報にはプロンプト、スコア、評価手順、テストセットの名称が示されていません。
初期のX投稿では、テクスチャの保持性能が高いことや、複数レイヤーで構成された看板のテキスト編集に成功した例が紹介されています。しかし、これらはベンチマークではなく個別の報告です。たとえば@Just_sharon7は、ある比較で肌のきめ、布地の織り目、エッジライトの保持について説明し、@alextalksaiは看板のテスト結果を報告しています。編集APIと低価格はドキュメントで確認できますが、品質面での優位性はまだ証明されていません。
今、Hy Image 3.5 Previewを使うべき人
| 用途 | おすすめ |
|---|---|
| 低コストなAPI検証 | 参照画像による条件付けや繰り返し編集が必要で、プレビュー版特有の挙動を許容できるなら試す価値があります。 |
| ポスターや商品画像 | 自分のプロンプトで、テキストの正確さ、被写体の保持、編集結果の一貫性、レイテンシー、失敗したリクエストにも課金されるかを検証してください。 |
| 単独の本番用プロバイダー | 安定したSLA、固定料金、海外での提供状況に関する明確な情報、ローカルデプロイ、確立されたベンチマーク実績が必要なら、Hy Image 3.5 Previewだけに依存するのは避けるべきです。 |
ここで紹介した公式情報が示しているのは、ローカルデプロイではなくクラウド経由の利用です。ComfyUIでのワークフローを計画する前に、Tencentのモデルリポジトリとドキュメントを確認してください。
Hy Image 3.5 Preview API FAQ
Hy Image 3.5 Previewでは、参照画像を何枚使えますか?
ローンチ資料では、1回のリクエストにつき最大5枚の参照画像に対応すると説明されています。実際に使うエンドポイントとアカウント設定で公開されている上限を確認してください。
$0.024という料金は4Kにも適用されますか?
引用されている$0.024は画像生成に関するローンチ時の目安です。ローンチ関連報道では2Kが強調され、Tencent Cloudのドキュメントでは最大4,096 × 4,096と説明されています。実際の地域別料金表に記載されるまでは、4K料金は未確定として扱うべきです。
Hy Image 3.5は安定したGA版ですか?
いいえ。現在利用できるモデルは、明確にPreview版として提供されています。公式に利用できる状態ではありますが、それだけで最終的なGA版としての安定性が保証されるわけではありません。
Hy Image 3.5 PreviewのモデルIDは何ですか?
Tencent CloudのTokenHubドキュメントには、hy-image-v3.5-previewと記載されています。
画像から画像を生成できますか?
はい。Tencentは、テキストからの画像生成、画像からの画像生成、参照画像の入力、マルチターン編集に対応すると説明しています。