Vidu S2は、リアルタイムAvatar、コンポーネントAvatar、オフラインAvatar、Editingで課金の扱いが分かれています。料金表の数字だけを別のドキュメントやエンドポイントにそのまま当てはめず、まず利用するAPIを確認するのが安全です。
Vidu S2の料金とAPIアクセスをざっくり確認
Vidu公式のAPI料金ページによると、クレジットは1クレジットあたり$0.005です。販売税がかかる場合は別途加算されます。S2の料金表には、次の4つの利用区分が掲載されています。
| S2の区分 | 掲載料金 | ドル換算の目安 |
|---|---|---|
| Avatarリアルタイム | 1.5クレジット/秒 | $0.0075/秒 |
| Avatarコンポーネント | 1クレジット/秒 | $0.005/秒 |
| Avatar非リアルタイム | 1クレジット/秒 | $0.005/秒 |
| Editing | 1クレジット/秒 | $0.005/秒 |
掲載されている単価で計算すると、60秒のセッションに必要なのは、リアルタイムAvatarで約90クレジット($0.45)、残り3区分では60クレジット($0.30)です。いずれもViduが公開している単価から算出した金額であり、エンタープライズプランの見積もりではありません。
Viduは、S2リアルタイムAvatarについて、最初の10個のボイスクローンを無料と案内しています。追加分は1個899クレジット、約$4.50です。同時実行セッションは最初の5件まで無料で、追加1件ごとに月416,000クレジット、約$2,080と記載されています。これらの無料枠や追加料金を前提にする前に、対象となる製品範囲を確認してください。
Vidu S2で提供される機能とは
Vidu公式の論文は2026年9月10日に投稿されており、S2-Avatarをリアルタイムで対話するデジタルキャラクター向けモデル、S2-Editingをリアルタイム動画編集向けモデルとして説明しています。
S2-Avatarは、画像ベースのキャラクターに音声や指示へ反応させる用途を想定しています。論文では、720pの生成をおよそ25~42 FPSで行えること、生成中に参照画像を動的に更新できること、ダンスなどの動作指示への追従性が向上していることが示されています。S2-Editingは、ライブ配信中のスタイル変換、衣装変更、キャラクター置換、背景置換などを対象にしています。
ただし、ここで示されているのは研究システムとしての数値です。あらゆるハードウェアやデプロイ環境で同じ遅延が保証されるわけではなく、論文にも標準化されたエンドツーエンドの遅延値は記載されていません。
オフラインAvatarのドキュメントでは、画像と音声またはテキストを使う非同期ワークフローが説明されています。タイムライン、コールバック、ポーリング、540p/720pの例が用意されていますが、vidu-s1のサンプルだけではS2のリアルタイムモードをすべて確認できません。
Vidu S2 APIの料金で押さえるべき数字
Vidu S2の予算を見積もるときは、課金区分、生成時間、オプションサービスの3つを分けて考えるのがポイントです。
| 例 | クレジット | 基本料金の目安 |
|---|---|---|
| 30秒・リアルタイムAvatar | 45 | $0.225 |
| 60秒・リアルタイムAvatar | 90 | $0.45 |
| 60秒・コンポーネントAvatar | 60 | $0.30 |
| 60秒・非リアルタイムAvatar | 60 | $0.30 |
| 60秒・Editing | 60 | $0.30 |
| S2リアルタイム用の追加ボイスクローン1個 | 899 | 約$4.50 |
公式料金ページには、複数の課金コンテキストが掲載されています。通常の料金ページでは1クレジット=$0.005ですが、オフラインAvatarのリファレンスでは、別のAPIコンテキストとして生成時間を基準にした課金が説明されています。単価を適用する前に、エンドポイントとアカウントのリージョンを確認してください。
クレジットは必要に応じて購入できます。大規模に利用する場合は、料金、アクセス条件、税金、同時実行数の条件が現時点でどうなっているかをViduに確認しましょう。
実装で必要になるAPIワークフロー
Viduがドキュメントで案内しているAvatar連携は非同期処理です。生成リクエストが完成済みの動画を返すとは考えず、タスクの状態を中心に本番環境の処理を設計する必要があります。
- 素材を準備する。ドキュメントでは、公開URL、MIMEプレフィックス付きのBase64データ、またはプラットフォームのアセットIDを利用できます。キャラクター画像には1人だけを写してください。顔や身体の検出に失敗すると、タスクエラーになる場合があります。
- タスクを送信する。画像に加えて音声またはテキストを送信します。オプションのタイムラインを使えば、「指定した時間範囲でハートのジェスチャーをする」といった動作も指定できます。作成リクエストのレスポンスには、タスクIDと初期状態が含まれます。
- ポーリングするか、コールバックを受け取る。ドキュメントに記載されている状態は、
created、queueing、processing、success、failedです。Viduは2秒より短い間隔でのポーリングを推奨していません。まずは3~5秒間隔で始め、バックオフを入れる設計のほうが安全です。 - コールバックを検証する。コールバックのリクエストには、ドキュメントにあるとおりHMAC-SHA256が使われます。成功イベントを受け付けたり成果物をダウンロードしたりする前に、署名を検証してください。
- 結果をすぐに保存する。出力URLの例には
X-Amz-Expires=86400が含まれています。ドキュメントによると、動画とカバーのURLは24時間有効です。成功した成果物は、自分で管理するストレージへコピーしましょう。 - 課金記録には実際の消費量を使う。クエリのレスポンスには、実際に消費したクレジットと生成時間が返ります。作成タスクのサンプルにあるクレジット項目を、会計処理の最終金額として使わないでください。
このワークフローで起きやすい失敗は、大きく2つあります。タスクが受け付けられた時点で生成完了と判断してしまうこと、そしてViduの一時URLを永続的なURLのように保存してしまうことです。
ワークロードに合わせてエンドポイントを選ぶ
| ワークロード | ドキュメント上で適したS2区分 | 最初に確認したいこと |
|---|---|---|
| ライブで対話するキャラクター | Avatarリアルタイム | リージョンごとのアクセス、同時実行セッションの条件、実際のセッション遅延 |
| 再利用可能なコンポーネントとして組み込むAvatar | Avatarコンポーネント | コンポーネントAPIがクライアントのアーキテクチャに合うか |
| キャラクター動画のバッチ生成 | Avatar非リアルタイム | モデル識別子、解像度、生成時間による課金、URLの保持期間 |
| 入力された動画ストリームを変換する | Editing | 入力形式、編集コントロール、ストリーム遅延、アクセス状況 |
Viduの公式ローンチ投稿では、S2が公開中であることが確認できます。一方、独立した実機検証の情報はまだ限られています。@tsukitama_aiによるユーザー分析も、本人によるテストではないと明記されています。大規模な長時間ストリームが安定して動くと決めつけず、まずはAPIのパイロット導入を行うのが現実的です。
Vidu S2 API FAQ
Vidu S2は正式リリースされていますか?
はい。Viduの公式製品ページと公式アカウントは、Vidu S2が公開中であると発表しています。論文とAPIページでもS2-AvatarおよびS2-Editingが説明されています。ただし、一般公開の範囲、リージョンごとの提供状況、アカウント権限は異なる場合があります。
Vidu S2の料金はいくらですか?
公式料金ページでは、1クレジットあたり$0.005と記載されています。S2リアルタイムAvatarは1秒あたり1.5クレジット、Avatarコンポーネント、Avatar非リアルタイム、Editingはそれぞれ1秒あたり1クレジットです。
Vidu S2はリアルタイムですか、それとも非同期ですか?
両方の説明がありますが、対象となるモードが異なります。ローンチ資料ではリアルタイムAvatarとEditingが強調されている一方、ドキュメント上のオフラインAvatar APIは、タスクを非同期で作成し、その後ポーリングまたはコールバックで状態を確認する方式です。
Vidu S2はWebhookに対応していますか?
Avatar APIのドキュメントでは、コールバックURLに対応しており、HMAC-SHA256による検証方法も説明されています。堅牢な連携にするなら、コールバック処理だけでなく、ポーリングへのフォールバックも用意しておくべきです。
Viduの結果URLはどのくらい有効ですか?
ドキュメントに記載されたAvatarの結果URL、カバーURL、ウォーターマーク付きURLは一時的なもので、24時間後に期限切れになります。タスクが成功したら、自分のストレージへファイルをコピーしてください。
Vidu S2はオープンソースですか?
公開されている製品資料とAPI資料だけでは、S2の本番モデルや重みがオープンに公開されているとは判断できません。Viduが別途ライセンスや重みの配布を発表しない限り、S2はアクセスして利用する製品/APIとして扱うのが適切です。
最初のパイロットでは、利用額に上限を設定し、完了したタスクの実消費クレジットを記録してください。コールバック署名を検証し、成功した成果物は24時間のURLが切れる前にすべてコピーします。こうしておけば、大規模なリアルタイム運用を前提にする前に、Vidu S2の公表料金とワークフローが自分のアプリケーションに合うかを確認できます。